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弊社SCAが案件受託後に最初にやる事


弊社SCAは、案件受託すると同時に、
次のような事を解明する作業に入るという点で他のM&A助言会社と趣が異なります。



・この会社は、何らかの条件が加われば、
・金額はわからないけれど企業価値が遥かに増大するとしたら、
・今、何が会社の課題なのか?
・どう変革するべきか?
・そのために不足しているのは何か?
・そして、企業価値はどのレベルまで目指せると評価すべきか?



■ 課題設定(WHAT)
■ 目標設定(WHERE)



この2つを同時に行うわけです。

ニワトリ・タマゴ関係にある両者を同時に解いていく。

弊社SCAでは最重要プロセスとして位置づけます。




事業・ファイナンス・M&Aの知識・経験を駆使し、
膨大な資料、あらゆる情報、ディスカッション等
試行錯誤、仮説を立てては検証するという作業です。

オーナー社長の自己診断は、
大いに参考にしますし、大概のケースで示唆に富んでいるのすが、
やはり人の子、ちょっとズレているケースが多いです。



ここで、
「課題」とは、企業価値最大化を妨げている未知の要因
「目標」とは、課題が解消されたら実現されうる未知の最大企業価値増加幅



この2つが概ね整理できた段階で、
ようやくM&Aの検討に入ります。




■ 手段設定(HOW)




ようやく、
・もっとも企業価値向上に貢献してくれそうなバイサイドは誰で、
・バイサイドの中のどういう立場の人に、
・どのような提案をして、
・真剣にやる気になってもらうべきか
を検討します。

実際に、M&A市場に適したバイサイドがいなければ、
さきほどの課題・目標は絵にかいた餅になりますし、
M&A市場をつぶさに眺める中で、課題・目標をさらに良いものに
できることも往々にしてあります。


しかし、まだまだ、バイサイドに提案しません。


バイサイドがその気になってくれるように意識しながら、
平均100ページくらいのIMを作成していきます。
この作業で矛盾がないか、
見落としがないか等を徹底検証します。

この作業中は、外部第三者が徹底的に客観的に情報を煮詰める作業です。
この中で、セルサイド社長さんに「改善・成長の気づき」が生まれることが多々あります。

バイサイド毎に、それぞれ目をつけるポイントが変わってきます。
想定バイサイド毎に、どういうメッセージが最適かまで検討します。


最終的に、
課題・目標・手段をバランス調整し、
セルサイドオーナーに説明しご納得いただきます。


期待を醸成し、覚悟を確認する手続きです。



これが弊社SCAの最初で最重要なステップ
・「M&A戦略」の策定
です。



ここまでで、1~2か月くらい
時間にして平均500~1,000時間くらいを投入します。

着手金200万円とすると、
M&A成約までの総投入時間は3,000~5,000時間を突破しますし、
有料情報を着手金から消化もしますし、
ときにM&A弁護士代等も着手金から捻出しますので、
休みなしに働いて、赤字覚悟、時給500円残ってたら超ラッキーです(笑)


ずいぶん非効率に見えるかもしれませんが、
ディフェンスも固めながら
ユニークな会社を高く売るために絶対に必要なパートです。

クライアント様も後悔したくないでしょうから、
ご負担をかけないように最大限配慮しながら、
弊社でできることを全部やっておくというスタンスです。



・今までの苦労を最高の形で実現したい、
・機密を漏洩したくない、
・変な負担を負いたくない、



こういう当然のニーズをお持ちのセルサイドオーナーに対する、
「最低限のマナー」と考えているのです。



その代わり、
想定以上の成果が出たら、
貢献を反映した成功報酬お願いしてます。




M&Aの動き方で失敗すると、
特に、ユニークな強みを持つ会社の将来にとって、
取返しのつかない事態もありえるのですから。




有能なバイサイドが、
さらに良い改善計画に、早くたどり着けるよう、
その取っ掛かりをセルサイドFAが用意しておくべきである
とも考えてます。



丸投げは禁物です。全部持ってかれますからね。



・厳選・段階提案
・濃密提案
・競争提案
が弊社によるバイサイドへの提案方法の特徴です。




巨大企業向けの投資銀行流M&Aよりも、一歩二歩深く踏み込んだ、
「ユニークな中堅・中小企業のM&A会社売却を利用した企業価値最大化」
のためだけに開発した弊社の独自システムです。



このようなプロセスを経るからこそ高確率で結果が伴う、
このようなプロセスを経るからこそ、リスクを最小化できる、
このようなプロセスを経るからこそ、企業価値が向上する期待が高まる、




結果として、
「ユニークな会社を高く売る」ことができる。




弊社SCAは、原点回帰、本質重視、職人気質で今後も頑張ります。





東京都港区西新橋3-2-2植竹ビル7階
シェルパ・キャピタル・アドバイザリー株式会社
代表取締役 稲村光威

<公式HP>
https://www.sherpa-capital-advisory.com/

<会社を高く売るためのM&A準備マニュアル>
https://www.ma-success-manual.com/

<会社売却成功ノート>
http://ma-success-note.com/


コメント

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SCA代表自己紹介

ユニークな会社を高く売る | 業界初のセルサイド特化型FAのSCA 代表の稲村です。 簡単に自己紹介をさせていただきますと、 略歴: ■マクロ、国内外の財務分析等(大手国内生保) ※大所高所、長期的視点からモノを見る習慣をつけさせていただく ■企業価値評価、DD等(ビッグ4会計事務所) ※M&Aバイサイドの視点を学ばせていただく ■片手FA全般(独立系M&Aハウス、投資銀行) ※巨大企業~中小企業まで、海外企業~投資ファンドまで、多様な業種を経験 ■稲村公認会計士事務所開業 ■事業会社を創業(オーナーとして) ■SCA設立 ※セルサイド特化型FA | 企業価値向上コンサル | 未来志向M&A という経歴です。 「三つ子の魂百まで」と言いますが、 「ビジネスマンとしての魂」も最初の入社後の3-5年迄で 機会や困難に対峙する姿勢の大枠が出来上がると思います。 ビジネスマン・インストールの時代と言えるでしょう。 社会人デビュー直前、 学生時代に打ち込んだのは、ボクシングで、 体育会に所属してました。 ちなみに、ガチンコで殴り合った最強の相手は、 スーパーウェルター級(70kgくらい、村田のミドルの1つ下)の 現役WBA王者だった選手です。 2Rで6発のクリーンヒットをお見舞いするに止まり、 ポキポキと肋骨を2本折っていただきましたが。 米トップランク社に「アメリカで統一戦を組んでくれ」とお願いする役を 彼のジムの会長さんから、 当時クロスボーダーに力を入れるM&Aブティックハウスの M&Aバンカーだった私が仰せつかったのが契機です。 周囲から無理と言われる挑戦が好きなのかもしれません。 肋骨折られましたので、 2ヶ月ほど、くしゃみをすると激痛が走ったのは今でも最高の思い出です。 タイプとしては、カウンターパンチャーというタイプです。 とにかくガムシャラに前に出て手を出し続ける戦い方(インファイター) 距離を置きポイントを集めていく戦い方(アウトボクサー) の中間というか、いいとこどりをする戦い方です。 「打たれずに勝つ、しかも一発で倒して勝つ」という一番効率の良い戦い方ですが、 もっとも「準備」が大変な戦い方でもあります。

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